※大引けの状況を赤字で追記しました。
2023年10月13日の株式市場前場で、前日(12日)の大引け後に決算を発表した北陸の3社がそろって下落している。その中でも三光合成(南砺市)は一時、前日終値より100円(14.35%)安い597円のストップ安となった。
三光合成が発表した第1四半期決算は、売上高こそ前年同期比15.8%増だったが、営業利益は43.4%減、純利益が80.4%減の大幅マイナスだった。
最近は自動車の挽回生産が進み、生産台数も上向いていただけに、自動車関連に分類される三光合成も好業績が期待され、じりじりと下値を切り上げていた。そこに来ての大幅減益で、売りを急ぐ動きが急に強まったようだ。
追記 三光合成は結局、ストップ安の597円で引けた。
医薬品のダイト(富山市)の株価は5%台の下落、百貨店の大和(金沢市)は1%台の下落。ダイトの第1四半期決算は、やはり増収だが大幅(2割台)の減益だった点が嫌気されたか。
大和の中間決算は「利益が前年同期比○倍」という見た目の増益率は派手だが、それは前年同期が低すぎた事情もある。百貨店業界が復調気配なのは既に織り込まれている。ポイントは通期の業績予想か。
投資家的には「半期でこれだけ進捗しているのに、通期の業績予想は弱気だし、復配もナシ……何か不安要素があるのか…?」と考えがちだ。
追記 結局、大和は1%台、ダイトは7%台の下落で引けた。
ちなみに誰も望んでない情報かもしれないが、筆者は最近、JR東海を少しずつ買っている。
株式分割の後に低調な動きとなっているおかげで、PERは11倍台まで下がった。コロナという外部環境のマイナス影響はとうに底打ち。買い残がかなり多いのでしばらくは上がらず、この3,300円台で横ばい基調だろうが、それが落ち着けば、長期的に上昇するとみている。