ゲンキー決算、2023年6月期は売り上げが過去最高を更新見込み/株主優待は改悪

ゲンキー決算、2023年6月期は売り上げが過去最高を更新見込み/株主優待は改悪

ドラッグストア「ゲンキー」を展開するGenky DrugStores(坂井市)は2022年7月26日、2023年6月期の業績予想を公表し、売上高は前期比8.6%増の1,680億円となり、過去最高を更新する見込みだとした。一方、株主優待制度は改悪した。

新規出店39店、改装4店

23年6月期は39店を新規出店し、4店を大型店から標準化を進めた「レギュラー店」へ改装する。7店を閉店して建て替えるため、それに伴う特別損失4億円を上期に織り込んだ。

期末には前期末比32店増の418店の体制を見込む。

売り上げは増える一方で販管費がかさみ、営業利益率はやや悪化する見通し。特損を加えることなどから、純利益が減少する。

売上高営業利益純利益
2022年6月期実績154,6395,6754,420
2023年6月期予想168,0005,8003,900
単位は百万円

22年6月期は客数が前期比0.7%減、客単価が1.8%増だった。

小矢部の物流センター、予定通り23年4月完成

決算説明資料によると、これまで報じてきたように、小矢部市内に新設する物流センター「富山小矢部RPDC」は予定通り、23年4月の完成に向けて工事が進んでいるようだ。

投資額は約60億円。

過去の記事は以下のリンクから

株主優待は年1回に減/それなら増配すべきでは?

同社は株主優待の基準日を年2回から年1回に減らすと発表した。従来は6月20日と12月20日を権利確定日とし、自社商品券やクオカードを贈っていたが、今後は6月20日のみを権利確定日とし、優待を年1回にする。

電気代の上昇や原材料価格の高騰に伴う仕入れ価格の上昇が業績に悪影響を与えており、あらゆる経費を見直す一環らしい。

株主優待は外国人投資家から不評だし、商品券は案外使い道に困るので縮小しても良いと思う。ただ、単に縮小だけだと単純に株主還元率が悪くなるので、併せて気持ち程度でも配当金を増やさないと、同社を応援する株主は「自分たちへの還元は『余計な経費』とみられて切り捨てられた」と感じるだろう。

同社の配当金は23年6月期も含め、ずっと年25円。配当利回りは1%以下なので、決して高くない水準で横ばいだ。配当性向(最終利益のうち配当に回す比率)は10%未満で、これも高くはない(クスリのアオキHDも10%未満、コスモス薬品は13%、スギHDは25%ほど)。

筆者はゲンキーの株式を保有していないので他人事。でも、いくらコスト高の時代と言っても、実は利益も過去最高水準にあり、それなら多少なりとも株主還元に配慮する姿勢を見せるべきだっただろう。

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