我が家に2022年8月18日、オリックスから株主優待品「い草の玄関マット」が届いた。
なかなか、カッコいい。
筆者は株式投資において、これまで株主優待を重視してこなかった。優待品としてもらったことがあるのはQUOカードぐらいで、今回の優待品は実質的に初めての株主優待に近い。
配当金と両取り
オリックスは高配当銘柄としても知られ、2022年8月時点では100株を23万円ほどで購入すれば、年8,560円(税引き前)の配当金がもらえる。
これに加え、毎年3月末時点で100株以上を保有していた株主に対し、カタログギフト、同グループのサービスを割引価格で受けられる「株主カード」がもらえる(優待は2024年3月末時点の株主への発送を最後に終了予定)。
カタログギフトはオリックスが全国に置く拠点が推薦した商品から希望する物を選べる。だから、優待制度は「ふるさと優待」と呼ばれる。
これまで筆者は配当金を受け取るか、優待や配当の権利確定日前に持ち株を売却してしまっていた。ところが、優待品というのも悪くない。我が家に届いた「い草玄関マット」を見つけた5歳の息子は、大喜び。
箱を開けるや否や走ってきて「良い匂いや~」とクンクンしていた。
イスラム教の礼拝みたいである。
株主優待、廃止が潮流に?
理屈で言えば、配当や株主優待の権利確定日を超えると、その分、株価は値下がりする。例えば、100株の保有者が合わせて1万円を受け取れるとすると、権利確定日後には1株当たり100円ほど値下がりするはずなのだ。
ただ、長期保有する前提なら、こうした権利確定日後の下落を乗り越えて持っても良いかも知れない。筆者はオリックスが「どんな時代でも稼ぐ」というアグレッシブな会社だと思うので、2022年初め、長く保有するつもりで株式を購入した。
もっとも、株主優待制度には逆風があり、オリックスも制度の廃止を予定する。この背景は、日本の株式市場で外国人投資家の存在感が増す中で「外国人が使えない優待を廃止し、利益は配当金の増額や自社株買いで株主に還元しろ」ということだ。
一方、北陸3県の上場企業では優待を導入する動きもある。北陸の上場企業の株主優待に関しては、以下のリンクの記事でまとめたことがある。興味があれば、参照されたい。