【独自】石川、富山の北陸新幹線4駅、21年度に乗車人員が1割回復も、コロナ前比まだ35%減の水準

【独自】石川、富山の北陸新幹線4駅、21年度に乗車人員が1割回復も、コロナ前比まだ35%減の水準

JR西日本のまとめによると、2021年度に北陸新幹線が停車する石川、富山両県の4駅(金沢、新高岡、富山、黒部宇奈月温泉)から列車に乗った1日当たりの人数「乗車人員」は、2020年度比で11.7%増の2万1,684人だった。

新型コロナウイルス禍1年目の2020年度から見れば回復しているが、コロナ前の2019年度と比べると35.5%減の水準となる。

JR西日本が集計する乗車人員は、その駅からJR線に乗った人数を示す。北陸新幹線のほか、金沢駅は北陸本線、新高岡駅は城端線、富山駅は高山本線の乗客を含む。乗車人員を2倍すると、おおむね乗降人員(利用者数)となる。

普通乗車券の利用者、2年ぶりに定期券を上回る

4駅を合わせた乗車人員の内訳は、基本的に列車に乗る度に購入する「普通乗車券」の利用者が1万1,263人、定期券利用者が1万420人だった。

北陸新幹線開業後、普通乗車券の利用者数は定期券利用者数の2倍強で推移してきた。

ところが、2019年度末に新型コロナが全国的に拡大し、北陸でも観光客・出張客が激減すると、普通乗車券の利用者数は大幅に減った。そのため、2020年度は新幹線開業6年目にして初めて、定期券の利用者数が普通乗車券の利用者数を上回った。

いまだコロナは終息しないが、新幹線の利用状況はゆっくりと改善している。2021年度は2年ぶりに普通乗車券の利用者数が定期券の利用者数を上回った。

金沢駅は2年連続でJR西のトップ50駅に入れず

JR西日本が管轄する駅は1,174駅(2022年10月1日時点)ある。このうち、金沢駅の乗車人員は新幹線開業後、40位台の地位を守り続けてきたが、2020年度に新幹線開業後で初めてトップ50を外れた。

2021年度は遠来客の利用が伸び悩む中、2年連続でトップ50には届かなかった。

金沢駅の乗車人員の推移は、1年前に書いた以下の記事の参照を

金沢駅

金沢駅の2021年度の乗車人員は20年度からの増加率が9.7%(1,345人の増加)で、19年度と比べると33.6%(7,669人)減の水準となる。

普通乗車券の利用者は7,560人。コロナ前が1万4,000人前後なので、およそ半分程度になっている。

黒部宇奈月、まだコロナ前の半数以下/富山県3駅

富山県内の3駅を比較すると、JR線は新幹線しか通っていない黒部宇奈月温泉駅の落ち込みが根深い。2021年度は20年度から21.8%回復したが、コロナ前の2019年度と比べれば51.9%減で半数以下の水準にとどまっている。

次に落ち込みが大きいのは新高岡駅で、最も堅調なのはもともと定期券利用者の比率が高い富山駅となっている。

 新高岡駅 20年度比17.5%増、19年度比44.4%減

 富山駅  20年度比15.8%増、19年度比37.1%減

もともと普通乗車券の利用者が定期券利用者の2倍いた富山駅は、20年度に「定期券>普通乗車券」に逆転していた。しかし、21年度は再び「定期券(2,399人)<普通乗車券(2,587人)」に戻った。

ちなみにJR西日本管内の各駅の「運輸取扱収入」を比べたランキングでは、金沢駅が9位、富山駅が15位に入っている。


北陸新幹線の利用者数(上越妙高ー糸魚川間で計測)は2022年度に入り、第1四半期(4~6月)が前年同期比2.1倍、7月が前年同月比1.5倍、8月が2.2倍で推移。コロナ前と比べると、いまだ3、4割ほど少ない水準ではあるが、回復傾向が徐々に強まっている。

まとめページは以下のリンクから

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