【独自】2021年度の北陸主要3駅(金沢、富山、福井)の運輸収入、20年度から34%回復

【独自】2021年度の北陸主要3駅(金沢、富山、福井)の運輸収入、20年度から34%回復

2022年10月6日

JR西日本のまとめによると、北陸3県の主要3駅(金沢、富山、福井)を合わせた2021年度の運輸取扱収入は、2020年度より34.5%多くなった。新型コロナウイルスの流行前の2019年度と比べると、54.7%減となっている。

2021年度の乗車人員についてまとめた記事は以下のリンクから

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2021年度の運輸取扱収入は最も多い金沢が1日当たり3,096万円(20年度比36.1%増、19年度比51.9%減)、富山が1,527万円(32.1%増、59.4%減)、福井が1,102万円(33.3%増、54.7%減)だった。

19~21年度の推移を見ると、金沢が比較的よく回復しているようだが、それほど大きな差はない。

2021年度2020年度2019年度
金沢3,0962,2756,450
富山1,5271,1553,768
福井1,1028262,433
単位は万円。金額は1日当たり

ちなみに、JR西日本が管轄する1,174駅(2022年10月1日時点)のうち、運輸取扱収入が多い順に並べたランキングで、金沢は2年連続の9位だった。富山は18位から15位に、福井は22位から20位に、いずれも順位を上げた。単価の高い新幹線客の復調が寄与したとみられる。

ちなみに過去3年間のランキングは以下の通り。

21年度20年度19年度
① 広島 (↑)① 大阪 (-)① 大阪
② 新大阪(↑)② 広島 (-)② 広島
③ 大阪 (↓)③ 新大阪(-)③ 新大阪
⑨ 金沢 (-)⑨ 金沢 (↓)⑧ 金沢
⑮ 富山 (↑)⑱ 富山 (↓)⑬ 富山
⑳ 福井 (↑)㉒ 福井 (↓)⑱ 福井

北陸ではないが、21年度に広島が1位になっているのが興味深い。コロナ禍で関西の企業にテレワークが浸透し、相対的に広島駅が押し出されたということだろうか?筆者は広島県内に降り立ったことすらないので、なかなか見当がつかない。

背景に詳しい方がいらしたら教えてください。

まとめページは以下のリンクから

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国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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