2022年11月8日に「9月末時点で債務超過になる」との見通しを示した日医工(富山市)の株価が、同日の時間外取引でストップ安水準まで売られた。
通常取引で日医工の株価は前日終値比9円(2.08%)高の442円で引けた。
その後、日医工が多額の減損損失を計上するため債務超過に陥ると発表した。すると、時間外取引での株価は通常取引の終値442円から80円(18.10%)安い362円で24時の取引終了を迎えた。
債務超過とは?
そもそも「債務超過」とは何か?なぜ、そんなに株が売られているのか?
大雑把に言うと、債務超過とは「資産を全て換金しても払えないぐらい借金が多い状態」を指す。
例えば、正常な会社は100の資産(現預金や不動産など)に対し、50の負債(借金)と50の純資産(資本金や利益剰余金など)がある。債務超過に陥ると、資産100に対し、負債が120、純資産がマイナス20になる。
個人で言えば、100万円分の資産(現預金やマイカーなど)しか持たないのに、200万円の借金をした状態である。
それでも定期収入があるなら構わないが、日医工は赤字が続いているため収入もない。「このままでは借金が膨らむばかり」という懸念も、もっとも。あれだけの大きな会社でなければ、倒産目前の状況なのである。
そう考えると、よほどリスク選考型の投資家を除き、日医工株に手が出ないのは無理もなさそうだ。
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