北陸3県に数多ある上場企業の中で、最も年収が高いのは、どこか。
3月期決算企業の有価証券報告書が出そろったので、各社の平均年収をまとめてみた。
対象は北陸に本社or本店を置く72社。このうち、CKサンエツとGenky DrugStoresは純粋持ち株会社につき年収の記載がない。OOKABE GLASSは上場したてで報告書を提出していない。よって、比較できたのは69社となった。
なお、決算期末が3月じゃない会社は直近の有価証券報告書を活用した。
注意点として、いわゆるホールディングス制をとる企業グループは、中核の事業会社と別に偉い人が多い少人数の持ち株会社が上場しており、平均年収が高めになりやすい。企業の統治形態が多様化して単純比較しにくいところ、理解を促す材料として従業員数を併記した。
調査にはそれなりに労力(1時間ほどだが…)をかけたので有料記事にするか迷ったが、広く公開すべき情報だと思い直し、無料とした。恩着せがましく、こうして書いておく。
まず 11~60位を一挙に紹介
まず、トップ10とワースト9を除く11~60位を一挙に見ていく。
傾向らしい傾向はなかなか見えないが、あえて言えば従業員の平均年齢と正の相関関係がありそうだ。平均年齢が若いから平均年収が低いのか、平均年収が低いから年配者が少ないのか。
おもしろい傾向を発見された方はご一報いただけると幸いです。
ワースト9は…
年収が低いからダメな会社というわけではないので、このランキングは捉え方が難しい。が、あくまで有価証券報告書に記載の平均年収を機械的に並べ替えた場合、最下位グループは次の各社となる。
ニッコー、ウイルコ、アイドマ、大和、北日本紡績あたりは、近年の業績が振るわない。その辺りが関係していそうだ。
それにしても、ダイワ通信やユニフォームネクストの平均年齢は若い。実際、今回の69社のうち、最も平均年齢が若かったのはユニフォームネクスト、2位がダイワ通信、3位がクスリのアオキホールディングスだった。
逆に69社の比較で最も平均年齢が高かったのはKYCOMホールディングス。ほくほくフィナンシャルグループ、トナミホールディングスが続いた。
いよいよトップ10
最後にトップ10を公開する。
上場から間もないjig.jpが異彩を放っているが、パッと見た感じは伝統ある会社が多い印象。金融業を中心に非製造業が多い中、ゴールドウインが健闘している。
1位のほくほくフィナンシャルグループは持ち株会社なので、そのまま「=北陸銀行の一般行員」ではない。熊谷組はもはや北陸の企業という感じもしないが、一応、福井が本店なので。
同じ地域の上場企業と言っても、最上位層と最下位層では年収に2~3倍の差がある。給与が全てではないけど、2倍、3倍と言われると「開きが大きいな」と思うのが正直なところだ。
では、最後に全体を1つのランキングにした画像を載せて締めくくる。この記事が何らかの参考になれば幸いである。