我が子には「魚の釣り方」を教えよ 「となりの億万長者」㊦トマス・J・スタンリー&ウィリアム・D・ダンコ(早川書房)

我が子には「魚の釣り方」を教えよ 「となりの億万長者」㊦トマス・J・スタンリー&ウィリアム・D・ダンコ(早川書房)

自身の経済状況を決定づけるのは、ライフスタイルであり、意思の持ちよう、考え方だ。

そして、我が子が経済的に豊かになれるかどうかは、親がどのように子どもの金銭感覚を養うかによるという。

 

㊤は下記リンクから。

https://connect-u.biz/2021/11/%e3%80%90%e6%9b%b8%e8%a9%95%e3%83%bb%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%80%81%e3%83%9e%e3%83%8d%e3%83%bc%e3%80%91%e8%93%84%e8%b2%a1%e3%81%af%e5%9c%b0%e5%91%b3%e3%81%aa%e4%bd%9c%e6%a5%ad%e3%80%81/

【要約】親による資金援助=生活保護

㊤でも触れたように、億万長者は収入よりもずっと少ない支出で暮らす。近隣住民や知人の生活レベルは、自分の生活レベルを左右するものではないと考える。

こうした億万長者は自分の子どもに倹約の意識を教える。

本書では特徴的な事例として、ある億万長者の子どもが大人になるまで「自分の家は貧乏ではないにしても、周囲と比べて裕福ではない」と思っていた、という話を紹介している。

一方、蓄財劣等生は「自分は近所の人よりも金持ちだ」と考える。そうなると、近所の人よりも高価な物を買い、高価なサービスを受けるのが当然になる。蓄財劣等生は金遣いが荒く、借金に頼り、収入額に不相応な生活を送る。

実はそうした感覚は親の思考方法に影響を受けている。「お金があれば物が買える」という考え方で、だから蓄財劣等生の親は子供に簡単に資金援助する。しかし、資金援助は「生活保護」のようなものだ。親に飼いならされ、依存して生活するようになってしまう。

子を強くする

この点、蓄財優等生は子どもに小遣い以上の金を与えない。本書は言う。「賢い親の役目は弱い子を強くすることだ」。

親がすべき仕事は「魚(金)の釣り方を教えること」であり「魚を与えること」ではない

だから蓄財優等生である親は自分たちが多くの金を持っていることではなく、どうすれば裕福になれるか(それは実は「裕福であり続けられるか」だ)を教える。

それは広く言えば、自分のなしとげたいことが目の前に現れた場合、どうすれば達成できるかを考える力を養うことにつながる。

㊦まとめ 「親ガチャ」を超えて

本書の最終盤では、億万長者がいかにビジネスチャンスを捉え、リスクと向き合い、前進しているかを解説している。そうした背中を見せることこそが、子への最良の教育なのかもしれない。

「親ガチャ」という言葉が流行っている。

生まれた家庭の経済状況によって、子の一生がおおよそ決まってしまう、ということだ。

確かに、子の目線からすれば、この言葉は現実味がある。親が経済的に困窮していれば、多額の費用がかかるスポーツ(ゴルフやフィギュアなど)はできないし、海外の大学には進めない。将来の選択肢が狭まるのは事実だ。

この点、親の目線で見ると、この言葉の受け取り方は違ってくる。

本書が最も主張したかったことの一つは「経済状況は就いている職業によって必ずしも決定されない」ということ。資産家の家でなくても、社会的にステータスの高い仕事に就いていなくても、後天的な心掛けやライフスタイルを見直すという地道なことの積み重ねで、財産を増やすチャンスはあるということだ。

もっとも、スタートラインの位置によっては、どう頑張っても1代では億万長者にはなれないかもしれない。ただ、上記のように子を教育することで、親子2代、3代なら可能かもしれない。

何かで一発当てて転がり込んだ大金ではなく、そのような地道な過程を踏んで得た富は、浪費のための原資ではなく、子孫が心身とも豊かに暮らし、さらに富を生むための源泉になるだろうと感じた。

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