【続報⑤】日本製麻の株価、ゴーゴーカレーによる追加取得を受けて急騰/一時16%高に

【続報⑤】日本製麻の株価、ゴーゴーカレーによる追加取得を受けて急騰/一時16%高に

2023年8月25日、東証スタンダード上場の日本製麻(本店・砺波市)の株価が急騰し、前日終値と比べて一時16.84%高の水準となった。前日に大株主のゴーゴーカレーグループ(金沢市)が日本製麻の株式を追加取得したことが明らかになった影響とみられる。

まとめページは以下のリンクから

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2023年8月24日の終値は825円で、25日は窓を開けて上昇し、875円で寄り付いた。高値は964円、安値は868円で、終値は14.42%(119円)高い944円だった。

出来高(取引された株数のこと)は36万1,600株。8月中旬までは1万株前後で、数千株の日も多かったので、随分と多かったと言える。

直近1カ月間の値動きは以下の通り。

Googleファイナンスより

当サイトでは2023年8月24日に公開した記事において、ゴーゴーカレー創業者で、日本製麻の大株主として日本製麻の社長も務めた宮森宏和氏が、8月21日に日本製麻社長を解職される前に日本製麻株を買い増し、さらに解職後も株式を買い増す姿勢を見せたことから、日本製麻の経営権を握るまで株式を取得する方針なのではないか、と書いた。

8月25日の急騰は、まさにそうした期待を反映したものとみることができる。つまり、当初は同じ大株主としてゴーゴーカレーと協調していたシンガポールの投資会社が、ゴーゴーカレーの買い増しに対抗して株式を追加取得し、争奪戦になるのではないか、ということ。

欲しい人が増えれば株価は上がる。短期投資で利益を挙げようという人も参戦するので、出来高が増える。このまま上がり続けるのか、何かの拍子に空気が抜けたように萎むのか。これから日本製麻株がどんな値動きをするのか楽しみになってきた。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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