JR西日本の子会社、三井物産と共同で「空飛ぶクルマ」を検証!/2025年の大阪万博を見据え

JR西日本の子会社、三井物産と共同で「空飛ぶクルマ」を検証!/2025年の大阪万博を見据え

2021年12月14日

JR西日本の完全子会社、JR西日本イノベーションズ(大阪市)は2021年12月14日、三井物産との間で「空飛ぶクルマ」に関する市場調査や事業構築に向けた検討で協力する覚書を締結したと発表した。

JR 西日本イノベーションズは2025年の「大阪・関西万博」に向け、JR 西日本グループの資産の活用、三井物産との連携により、さまざまな検証を実施する。

そして、将来のエアモビリティ(空飛ぶ乗り物)のサービス構築、より利便性の高い交通サービスの提供を目指すらしい。

写真はイメージで、本件と直接の関係はありません

ちなみに「空飛ぶクルマ」とは「電動垂直離着陸機の一般名。電動モータで複数の回転翼を回転させ、垂直離着陸できる小型航空機」を指すそう。

この説明を読む限り「クルマ」なのか?という疑問が真っ先に思い浮かぶ。そもそも、自分たちの発表資料で、定義として「小型航空機」と言っちゃってるじゃないか、と(笑)

それはともかく、イメージとしては車のような見た目でヘリコプターのような仕組みの乗り物なのではないか、と推察する。

両社の発表によると、①離発着場の設置に関する実現可能性・事業性の検証②ヘリコプターによるエアモビリティの市場性・オペレーションに関する検証③空飛ぶクルマに向けたドローン利活用の事業性検証、となっている。

意外に実用化は近い??

幼い頃(30年ほど前)、自宅にあった子供向け百科事典に、自動運転中の車内で家族がトランプを楽しむ絵があったのを覚えている。当時は「へえ、未来はこうなっているのか」と思ったが、なかなか実現せず、ようやくそれらしい車が市販され始めた。

そこにきて「空飛ぶクルマ」である。

素人目だが発表内容を見る限り、まだ「検証」ばかりで、実現には程遠いようだ。ただ、自動運転という技術が当時は世の中になかったのに対し、ヘリコプターの技術は既にある。法整備やインフラ整備の課題はあるとは言え、自動運転と比べれば、意外に早く実現するかもしれない。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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