JR西日本は22日、2024年春に開業を予定する北陸新幹線金沢~敦賀間に設けられる6駅の出入り口の正式名称を発表し、加賀温泉駅、福井駅、敦賀駅は方角に加え、当地にまつわる名称を付けた。
福井駅は「一乗谷口」「福井城址口」に
各駅の正式名称は以下の通り。
小松 | 東口 | 西口 |
加賀温泉 | 北口(日本海口) | 南口(温泉中央口) |
芦原温泉 | 東口 | 西口 |
福井 | 東口(一乗谷口) | 西口(福井城址口) |
越前たけふ | 東口 | 西口 |
敦賀 | 東口(やまなみ口) | 西口(まちなみ口) |
加賀温泉、福井、敦賀の3駅は自治体の提案を参考に決めたという。
小松、芦原温泉、越前たけふの3駅は東口、西口というシンプルな名称となる。
そう言えば、2015年3月に新幹線が延伸した金沢駅の出入り口も、新幹線開業の当日から「東口(兼六園口)」「西口(金沢港口)」になった。
……と思ってあらためて調べたら、それは間違いだった。
金沢駅「兼六園口」「金沢港口」を後悔???
2014年12月9日にJR西日本が出したプレスリリースを見ると、金沢駅の出入り口の正式名称は「兼六園口(東口)」「金沢港口(西口)」となっている。
なんと「兼六園口」が前面に出ていて「東口」がカッコ内なのだ。
ただ、それから7年が経ち、地元住民が「兼六園口で落ち合おう」と活用しているケースはほとんど見たことがない。駅から県庁側のエリアは今も「駅西」と呼ぶし、観光客には分かりやすい名称なのか分からないが、地元客への浸透度合いはかなり低いとみられる。
そんな中、加賀温泉、福井、敦賀の3駅は、金沢駅と逆でカッコ内が愛称的な名称、カッコ外が方角を示す名称となる。もしかしたら、金沢でそれほど定着しなかったから、今回は逆の配置にしたということだろうか?
そもそも、都会で地下鉄を乗り継ぐ人は「C5出口から×××方面へ徒歩3分」のような交通事情で生活している。そんな人たちが東西2つしかない出口で戸惑って困るとも思えない。
そう考えると、愛称的な名称は飾りのようなものであり、ならばカッコ内に収めておくのがベターなのかも知れない。
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