光岡自動車、注文殺到で2年待ちのSUV「バディ」製造を同じ富山の三菱ふそうバス製造に委託

光岡自動車、注文殺到で2年待ちのSUV「バディ」製造を同じ富山の三菱ふそうバス製造に委託

光岡自動車(富山市)は2020年11月に発表した新型SUV「Buddy(バディ)」に注文が殺到し、納車が2年待ちとなっている状況を改善するため、三菱ふそうバス製造(富山市)、トノックス(神奈川県平塚市)に製造の一部を委託することで基本合意した。

光岡自動車の発表によると、両社への委託により、現状で2年間の納期は1年半ほどに短縮できる見通しらしい。

バディは光岡自動車として初めてのSUVで、累計受注数は当初に計画していた年間生産150 台の5 倍に達し、長納期化が課題だった。もともと他の製品と比べて主要架装部品が量産しやすい金型を使っており、製造効率は高く、委託に適した商品となっている。

そうした事情も手伝い、今回の委託合意に至ったようだ。

バスは「ハンドメイド」/コロナが委託に一役?

さて、同社と三菱ふそうバス製造はいずれも富山市婦中町地区にある。三菱ふそうバス製造は1950年設立で、1993年以降、婦中町地区でFUSOブランドのバス製造を一手に担う。

筆者は初めて三菱ふそうバス製造の工場内を取材した際、あまりに手作業が多いことに驚いた記憶がある。たくさんのアーム型ロボットがラインを流れる自動車を組み立てる映像をテレビで見て、バスも同じ感じだろうと思っていたからだ。

しかし、実際のバスは発注するバス会社によって仕様が大きく異なる。例えばコーヒーメーカーを置くスペースをどうするとか、USB端子をどこに付けるとか、そういった細かな希望だ。

当時、いわば「セミオーダーのような受注の仕組みで、製造はハンドメイドに近い」と説明を受け、なるほどと感じ入った。

そんなバスの市場で、特に近年の貸し切りバスはインバウンド(訪日外国人旅行者)の増加を受け、フル生産の状況となっていた。ところが、コロナ禍で事業環境が一変。観光市場の急な縮小に合わせ、車両の更新や増車の需要は大幅に減退した。

この市場縮小により、人員を多く抱える三菱ふそうバス製造内では、おそらく大きな生産余力が生まれていたはず。今回は結果として、そうしたコロナ禍の市況の変化が、光岡自動車と三菱ふそうバス製造の委託関係の実現を後押ししたのだろう。

 

ちなみに、バディは2022年2月、タカラトミーの玩具「トミカ」にラインナップされる。こちらは2年間も待たなくても、あと数週間後に発売されれば購入できる。


ついでに、ふそうのバス用のヘッドライトのリンクも。切らしていた人は購入を。


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