北陸の上場企業65社、2022年7月時点の最新の年収ランキングを作成!1位は……

北陸の上場企業65社、2022年7月時点の最新の年収ランキングを作成!1位は……

2022年7月12日

2022年3月期の有価証券報告書が出そろったことから、当サイトでは北陸3県(富山県、石川県、福井県)に本社か本店を置く上場企業67社(上場廃止予定の企業を含む)の従業員の平均年間給与を調べ、記載のあった65社のランキングを作成した。

ランキングを見る上で幾つか注意事項があるが、追って説明する。

ほくほくFGが首位/実質は三谷商事がトップ?

1位は北陸銀行、北海道銀行の持ち株会社ほくほくフィナンシャルグループ(FG、富山市)で、994万円だった。

もしかしたら、ほくほくFGの従業員数が「73」と少ないことに違和感を持つ方がいるかもしれない。これは株式を公開しているのがあくまで持ち株会社であり、グループ従業員のうち大多数が所属する銀行は集計対象ではない、ということ。

極端に従業員数が少ない会社や「ホールディングス」と冠している会社は、同じ背景があると考えてよい。そうした持ち株会社は給与の低い若年層は少ないし、社内で選りすぐりの人材が所属することもあり、給与はグループ全体の平均よりも高くなりがちだ。

2位は三谷商事(福井市)で895万円。3位は北國フィナンシャルホールディングス(金沢市)で828万7,000円。4位は今村証券(金沢市)、5位は福井コンピュータホールディングス(福井市)で、最下位の65位は北日本紡績(白山市)の322万4,000円だった。

仮に、よりグループの実態に沿うように「グループ中核会社の給与ランキング」を作れたとしたら、首位は三谷商事(福井市)に入れ替わるかもしれないが、確かなことは言えない。

ランキングは多くの企業で2022年3月末の状況を反映したが、決算期が3月ではない企業は直近の通期決算時に作成された有価証券報告書を参照した。そのため、2021年4月・5月が基準時点の会社もある。基準時点が1年近く違うのに比較すべきか疑問もあるが、揃えられる資料に限りがあるため、大目に見て参考情報として受け止めていただきたい。

※65社の年収ランキング、平均年齢ランキングはnote」に掲載中。以下のURLから。

https://note.com/seeds_kuniwake/n/n4e1ef8216bfe

単純平均の年間給与は540万円

ランキングに出てくる65社の平均給与を足し合わせ、各社の従業員数の違いを考慮に入れず、単純に65で割ってみた。すると、コロナ禍において、北陸の上場企業では従業員の平均給与が540万円ちょうどの水準にあるということが分かった。

この記事を読んだ方が何かを考える材料になれば幸いである。

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国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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