【決算】北陸のメーカー、半導体・部品不足、原材料高が影/第1四半期決算で減益が相次ぐ

【決算】北陸のメーカー、半導体・部品不足、原材料高が影/第1四半期決算で減益が相次ぐ

2022年7月29日に発表された北陸の企業による22年4~6月期の決算を見ると、コロナ禍で発生した半導体や部品の不足、原材料高の影響が各メーカーの業績に色濃く反映されていた。

コロナ2年目で回復基調になった前年同期と比べると、大幅な減益になった製造業者も多い。

高松機械工業は営業赤字に転落/中間予想を下方修正

高松機械工業(白山市)は前年同期に1億8,300万円だった営業損益が3,900万円の赤字に転落した。

背景にあるのは長引く部品不足やコロナ影響から、計画通りに生産、出荷できない状況があるらしい。前者売り上げの9割近くを占める工作機械事業は、売上高が前年同期比12%減の29億円だった一方、受注高は21%増の39億円となり、受注残高は29%増の75億円となっている。

これは1週間前に小松ウオール工業(小松市)の決算について書いた記事と内容が酷似している。高松機械のBS上では「作ったけど出荷していない」あるいは「作っている」製品を示す「商品及び製品」「仕掛品」の合計が前年同期の21億円から28億円に増えた。

この辺りから、筆者としては「受注はあるものの思うように作れないので受注残が積み上がる」という状態を示しているとみている。

高松機械工業は9月中間期の業績予想を下方修正した。前年同期実績と比べて7割前後の減益(つまり第2四半期だけなら黒字回復の見込みではある)になると予想した。

EIZO、大同工業、田中精密工業も減益・赤字

EIZO(白山市)の第1四半期決算は売上高が22%減の178億円だった。需要は国内外で強いものの、序盤は需要にこたえる製品供給が叶わなかった。徐々に影響は緩和し、挽回生産に取り組んだという

やはり材料費が上昇したため、粗利益は35%減。しかし販管費が0.4%減で前年同期並みだったため、営業利益は78%減の8億円、純利益は56%減の13億円となった。

自動車関連は半導体不足による減産の影響が尾を引く。

大同工業(加賀市)は売上高が0.4%増の124億円だった一方、営業利益が62%減の4億円に。円安が進んだ恩恵で為替差益4億円超を加えたものの、純利益は31%減の7億円になった。田中精密工業(富山市)は売上高が2%増の70億円だったが、営業、経常、最終損益が赤字に転じた。

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他に目立った決算は…

北國フィナンシャルホールディングス … 第1四半期の利益が通期計画を超過

アルビス … 増減幅の大きな企業が多い中、ほぼ前期並みの安定感

田中化学研究所 … 売り上げが前年同期比1.5倍、各利益は3倍以上の伸び

三谷産業 … 人員増強で費用増、仕入価格を価格転嫁しきれず赤字に転落

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