ジェネリック医薬品(後発薬)大手の日医工(富山市)の株価が、2022年9月12日、ストップ高で取引を終えた。複数の企業がスポンサーとして支援の意向を固めたと報道があったため。
日医工の株価は12日、前営業日(9日)の終値370円から42円高い412円から取引が始まった。後場の寄り付き直後にストップ高水準となる全営業日比80円高い450円を付け、その後、何度か値を下げる場面もあったが、最終的に450円で引けた。
時間外取引ではさらに30円ほど値を上げて480円前後で取引されている。
読売新聞、北日本新聞が相次ぎ独自ニュース
不適切製造と相次ぐ自主回収に伴って業績が悪化し、私的整理中の日医工を巡っては、読売新聞が10日に「医薬品メーカー1社、投資ファンド6社の計7社が支援の意向を示している」との独自ニュースを報道した。
それをを受けて追随する形で、富山県内でシェア首位の地元紙・北日本新聞が11日に「3社が有力、11月に再生計画案を提示」と、意地の独自ニュースを流した。共同通信は同日、読売新聞の報道をそのまま追い掛け、全国各地にニュースが知れ渡った。
こうした報道で支援に名乗りを上げる企業の存在が明らかになり、日医工の事業再生が進むとの期待から株価が上昇したとみられる。
ただ、筆者の素人ながらの意見としては、再生の方法次第では上場廃止なども有り得ると想像しているため、今あえて火中の栗に手を伸ばす必要はないかなあ…と静観している。
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