北陸の上場68社、年間の騰落率まとめ/21年末→22年末で上昇は3分の1のみ/上昇は日本製麻、富山第一、北國F、下落は日医工、三谷セキサン、Genky

北陸の上場68社、年間の騰落率まとめ/21年末→22年末で上昇は3分の1のみ/上昇は日本製麻、富山第一、北國F、下落は日医工、三谷セキサン、Genky

2022年12月31日

北陸3県に本社か本店を置く上場企業68社の2022年末の株価を、2021年末時点と比べたところ、上昇したのは全体の32.4%に当たる22社にとどまり、46社(構成比67.6%)は下落した。

今回は通年で上場していた会社のみを対象とした。そのため、新規上場したサンウェルズなどのほか、上場を廃止した倉庫精練なども入っていない。抜け漏れなどあったら教えてください。


まずは上昇した22社を紹介する。上昇率が高い順に並べた。

富山第一銀行、北國フィナンシャルホールディングス、福井銀行、ほくほくフィナンシャルグループといった地銀がランクイン。上場している地銀の中では富山銀行のみ下落したということだ。

また、シキノハイテック、コーセルといった電子部品系の企業も入った。

下落は3分の2に当たる46社

一方、下落組では上場廃止が決まった日医工がダントツ。株価は10分の1近くに下がった。21年末の時点で、既に過去の水準から大きく下がっていたので、それ以前から保有していた人は20分の1、30分の1などになっているかも知れない。

下落率の上位(大きく下落した銘柄)はメーカーが多いように感じる。

さて、2023年はどうなるだろう。

株式市場を巡る環境としては、国内は金利に先高感があり、景気に減速・後退の観測が強く、しかも新型コロナの感染拡大も特に中国あたりを中心として先行きが見通しにくい状況がある。そして、急速な円安は少し落ち着きそうだ。

投資家はディフェンシブに動くことが想定され、筆者は銀行や昔ながらのメーカー、通信系の銘柄などが上昇するとみている。とは言え、いきなり値上がり益を狙うよりは高配当株を安値の時に買っておき、配当をもらいながら市場動向の推移を見守るような戦略が良いのではないか、と考えている。

よい お年を。

国分 紀芳

国分 紀芳

1985年生まれ。石川県出身。慶應義塾大学商学部を卒業後、北國新聞社に入社。キャリアの大半を経済記者として過ごす。2022年2月に独立・起業した。

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