【独自】21年の中古マンション価格、富山県が年収比で全国最安に/石川県は中古価格が上昇

【独自】21年の中古マンション価格、富山県が年収比で全国最安に/石川県は中古価格が上昇

東京カンテイ(東京)によると、2021年に各都道府県で販売された中古マンション(築10年)の価格(70㎡換算)が、それぞれの地域の平均年収の何倍に当たるかを調べる指標「年収倍率」は、富山県が3.14倍で最も低かった。

富山県は20年分が安い方から2番目で、21年分は平均年収、物件の平均価格とも20年から低下したが、物件価格がより大きく下がった。そのため、年収倍率は4.14倍から3.14倍に下がり、全国で最安になった。

1年前に書いた記事は以下のリンクから

石川県、福井県は中古の「年収倍率」が上昇

「年収倍率」は各都道府県で販売されていた物件の平均価格を70㎡に換算し、各地域の平均年収で割ったもの。

2021年の平均年収は富山、石川、福井の3県とも低下した。よって、年収倍率が高くなるのは、①物件価格が上昇したケース、②物件価格の下落ペースが平均年収の下落ペースより緩やかなケース、となる。

中古21年の平均価格(70㎡換算) 平均年収 年収倍率(高い順の全国順位)20年の年収倍率
 富山県 1,386万円 441万円3.14倍(47位)4.14倍
 石川県 2,880万円 466万円6.18倍(28位)4.88倍
 福井県 2,741万円 514万円5.33倍(36位)4.58倍
全国平均2,977万円 455万円6.54倍( - )5.92倍

年収倍率は石川県、福井県で上昇し、富山県で低下した。石川県、福井県で物件価格が上がったため。

全国平均は上の表の通り。東京カンテイによると、年収倍率の平均値が6倍台に乗るのは2008年の集計開始以来初めてだという。

この年収倍率が最も高かったのは東京都で、13.35倍(平均年収570万円、70㎡当たり7,612万円)だった。

新築の年収倍率、石川県はランクダウン

次に、新築マンションの販売価格と平均年収の関係を見てみる。

結果は下の表の通りで、富山県はやや上がり、石川県はやや下がった。全国的には上昇基調だったので、石川県は年収倍率を高い順に並べると、20年分は11番目だったのに対し、21年分では14位に下がった。

新築21年の平均価格(70㎡換算) 平均年収 年収倍率(高い順の全国順位)20年の年収倍率
 富山県 3,789万円 441万円8.59倍(26位)8.49倍
 石川県 4,398万円 466万円9.44倍(14位)9.50倍
 福井県 販売なし 514万円 ー ( ー )6.41倍
全国平均4,056万円 454万円8.93倍( ー )8.41倍

石川県は70㎡換算で4,000万円を超える。この金額なら、最近は土地価格が上昇傾向にあると言っても、金沢市内でそれなりの立地にそれなりの一戸建て住宅が買える。

22年の金沢は2億円の新築住戸も

それだけの価格のマンションが販売されていることからも分かる通り、金沢駅近くの好立地などに新規物件が増えている。

下記リンクの記事にも書いたが、2022年に販売が始まった金沢駅西の「プラウドシティ金沢」では、約2億円の住戸も販売された。

プラウドシティ金沢の建設現場(2023年1月3日撮影)

このプラウドシティ金沢は1976年以降に金沢市内で供給された分譲マンションとして最多の287戸を整備する計画。複数回に分けて販売されるため、2022年のみならず、2023年も石川県内の新築マンション価格を底上げし、年収倍率は再び押し上げられそうだ。

大手町・NHK跡地の物件は最多価格帯が5,000万円ほど

デベロッパーのタカラレーベン(東京)が金沢市大手町の旧NHK金沢放送局跡地で開発中のマンション「ザ・レーベン金沢大手門」(7階建て、23年11月竣工予定)は、2023年1月に始まる第2期販売の価格帯が3,400万円台~7,400万円台で、最多価格帯が4,800万円台となっている。

「ザ・レーベン金沢大手門」の完成イメージ

チラシを見ると、最多価格帯の「4,800万円台」は主に70㎡を超える住戸のようで、70㎡に換算すると、近年の金沢市内では平均的なクラスか。それよりも高価な住戸が平均価格を押し上げるかもしれない。

また、タカラレーベンは金沢市長田1丁目でも8階建てマンションの開発を始めた。

23年11月竣工予定で、価格帯は現時点で未定。筆者の感覚では、金沢駅から遠くはないもののそれなりに距離があり、目の前が金石街道、という立地から、マイカーも頻繁に使う若い家族ぐらいを意識した物件になり、価格帯は抑えられると予想している。

駅西ではラブホテル「シャングリア」跡に新マンション

金沢駅西ではこのほか、ラブホテル「シャングリア」跡地でマンションの建設に向けた準備が始まった(過去の状況は下記リンク記事を参照)。

開発事業者はJR西日本不動産開発(大阪市)で、計画では2,602㎡の敷地に15階建て、高さ44.65m、延べ床面積1万3,944㎡の建物を造る。

現地を見てみると、おそらくタワーパーキングを挟んで東棟、西棟が向かい合う構造になるようだ。

2023年1月3日の「ホテル シャングリア」跡(右の茶色のマンションは無関係)

工事の完了予定は2025年3月ということなので、24年の間には販売が始まるだろう。やはり、しばらくは石川県内の新築マンション価格が高止まりしそうである。

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