【北陸経済、マネー】JR西、秋は北陸新幹線の臨時「かがやき」設定せず

JR西日本は10、11月の臨時列車の運行ダイヤを発表し、北陸新幹線では金沢―東京を往復する最速型の列車「かがやき」や「はくたか」の臨時列車を設定しなかった。

コロナ禍で利用が落ち込む中、全国各地が緊急事態宣言、まん延防止措置の対象地域になっていることから、広域での移動を促す新幹線の本数を抑えたとみられる。

金沢―富山を往復するシャトル型の「つるぎ」は2カ月間で58本を走らせる。これは2021年3月のダイヤ改正で、金土日、祝日を中心に運行すると「臨時列車化」した列車であり、実質的には普段より増発するというわけではない

利用者は回復傾向もコロナ前比7割減

北陸新幹線の利用者数(上越妙高―糸魚川)は7月が前年同月比41%増(速報値)に伸びた。ただ、これはコロナ禍1年目との比較であり、その前年、19年7月と比較すると、58%の減少となる。

21年4~6月(第1四半期)は前年同期の2・3倍にまで回復したが、月ごとに見ると19年と比べて7割ほどの減少と、厳しい状況が続いている。

先行き懸念で伸び悩む株価

こうした状況から、JR各社の株価は低迷している。JR西は19年11月に一時9978円を付け、直近の高値を超えて10000円の大台を目指していた。

しかし、同12月には下落に転じ、いわゆるコロナ・ショックの20年2月には一時7564円まで下落。その後も下がり続け、8月には4410円になった。

20年秋ごろに世界各国でワクチンの接種が進み始めると、旅行需要の回復を見越した買いが入るようになり、21年6月には一時7000円まで回復した。

ところが、その後は国内での接種の遅れや変異株の拡大に歩調を合わせるように、じりじりと値を下げ続け、21年8月20日の終値は5723円となっている。

JR東日本、JR東海も、同様に20年末から3、4割ほど安い水準で伸び悩んでいる。

JR各社の買い時は難しい。過去の状況から見れば今の株価が安いのは間違いないし、いずれインバウンド(訪日外国人旅行者)は戻るだろう。しかし、それがいつになるのか。その先行きが見通せない限り、なかなか手を出しにくい銘柄になっている。

Follow me!

コメントを残す