【北陸経済、コラム】日本初!金沢にSDGs目標の食のセレクトショップ

森山ナポリ(金沢市)は9月1日、同市三池町に、日本で初めてとなるSDGs(国連の持続可能な開発目標)の達成を目標とした食のセレクトショップ「gourmet STORE(グルメストア)金沢本店」をオープンした。

(出典・森山ナポリのプレスリリース)

年内にフルオープンする方向で、それまではソフトオープン期間と位置づけ、会員限定で受け入れるそうだ。

おからを使ったピザや食品工場で廃棄されるレモンの果皮を活用したジャムなど、サステナブルな生産につながる商品を販売している。

店内はパティシエが作る食パン専門店「三池パン」、ピザの「森山ナポリ」など、8つのコーナーで構成されている。既に人気を集めているお取り寄せグルメである、森山ナポリのピザやパエリア、ラビトッツォなどを販売する。

これまでEC(電子商取引=ネット通)サイトでしか購入できなかったものも実店舗で販売することで、輸送にかかる燃料の削減につながるという。

 

今さら聞けない「SDGs」

ここ数年、やたらと聞くようになってきた単語「SDGs」。今では日本経済新聞はもちろん、一般紙の経済ページでも、見掛けない日がないほど一般的な用語になってきた感がある。

(出典・森山ナポリのプレスリリース)

しかし、フレーズの露出度の高さとは裏腹に、SDGsそのものへの理解が世間で進んでいるとは言えない現状がある。「何となく地球に良さそうなことをすればいいんでしょ??」という程度の認識の人も多いだろう。

結論から言えば、案外その理解で間違いないのではないかと思う。厳密に言うと、SDGsは2030年までに世界的に達成すべき17の目標を盛り込み、2015年9月の国連サミットで採択されたもの。

17の目標とは「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」「住み続けられるまちづくりを」「海の豊かさを守ろう」など。筆者なりの理解で言えば「貧富の差を乗り越え、今の世代だけではなく、将来の世代も含めて安心して暮らし続けられる地球を保全するために、17の目標に向けて具体的に行動しよう」ということだと解釈している。

「SDGs」の気恥ずかしさ?

極端なことを言うと、川べりに投棄されていた空のペットボトルを拾い、分別して捨てる行為は、海の豊かさを守ることにつながるし、住み続けられるまちづくりにも貢献しそうだ。

実は17の目標は特別な行為の連続によって実現に近づくものではなく、日本人が習慣として昔から何気なくやってきたことも、多くがSDGsに結び付く性質を持っている。

ところが、最近は自分たちの行動を何でもかんでもSDGsに関連付け、声高に取り組みを主張する人種が出てきた。そう言っておけば時代の先頭を走っているように見えるし、環境に配慮しているイメージが付くという魂胆があるのだろうか。

そうした行動が度を超してしまうと、懸念されるのは「SDGsに沿った行動をする=流行りもの好きのようで気恥ずかしい」という構図にならないかということ。SDGsに掲げられた目標は人類の存続に間違いなく大切な事項だ。

そこにブーム的な観点で乗っかり、よく分からないままワードだけ連呼するような言動が増えると、SDGsの意味を希薄化し、それこそSDGs自体を持続不可能にしてしまいかねないと危惧している。

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