【北陸経済、マネー】北陸の地銀、どこに投資すべき?上場5行の特徴は?

日経平均株価は8日、前日比265円07銭(0・9%)値上がりし、3万0181円21銭を付けた。終値が3万円を超えるのは4月5日以来、5カ月ぶり。

菅首相の退陣を受け、次の政権への期待感から、近年には珍しく、足踏み中の米国株を後目に8日続伸した。

そんな中、6日付で以下の記事を書いた際、地銀株が値上がりしていることに気付いた。

そこで今回は北陸の地銀に投資するなら、どこがベストかを考えてみたい。

前提として北陸には地銀・第二地銀が計6行ある。このうち福邦銀行を除く5行(北陸、北國、福井、富山第一、富山)が上場している。

以下に示す指標の数字は基本的に会社公表の2022年3月期予測数値を用いている(出典はYahoo!ファイナンス)。

ただ、福井銀行は予測を公表していないので21年3月期の業績を用いて参考値とした。北陸銀行は北海道銀行との持ち株会社、ほくほくフィナンシャルグループとして上場しているので、そちらの数字を用いる。

まず各行の21年9月8日終値を見てみる

北國2207円
富山2079円
福井1625円
ほくほくFG875円
富山第一305円

株価は発行済みの株式数にもよるので、単純な高低に意味はない。ただ、基本的な売買単位が100株である以上、例えば北國に投資したければ最低でも22万円が必要だが、富山第一なら3万円から始められる。ハードルの高低を知ることができるという意味はあるかも知れない。

各行の株価は7~8月に底を打ち、足元の数週間、反発して上がってきた。そこで、年初来安値と比べて9月8日の終値がどれぐらい高くなっているかを調べてみた。

福井+21・7%
富山第一+13・8%
ほくほくFG+12・7%
富山+11・7%
北國+10・0%

ちなみに年初来安値を付けた日は、ほくほく、福井、富山第一が7月9日、富山が8月18日、北國が8月20日。それなので富山と北國が出遅れているのは理解できるが、2カ月前の同じ日に安値を付けた3行も、回復ぶりに随分と差があることが分かる。

 

PER1位は富山銀行

ではPER(株価収益率)はどうだろう。PERとは株価を1株当たり利益で割ったもので、数字が小さければ利益に対して割安ということを表している。一般的には15倍程度が適正とされている。今回の指標は福井を除き、22年3月期の予想数字と21年9月8日終値を使って算出した。

富山15・07倍
北國11・20倍
富山第一8・46倍
ほくほくFG6・21倍
参考値福井15・11倍

富山が最も高くなった。同行は全国で最も規模の小さな地銀の一つ。「意外」と言うと失礼だが、PERで見ると、同業者と比べて割高な水準にまで買われていた。

銀行としては北陸で最も規模の大きな北陸(ほくほく)は、福井を除く4行で比べると、最も安い。9月末は中間決算の締め日があり、後述する高配当の地銀株は配当の権利を得たい投資家からの人気が高まると考えられるが、実は「ほくほく」は過去、中間配当がなく期末に一括して配当を支払っている。

この辺りから、配当の権利取りのための上昇もないとみられ、しばらくは他行との間に株価上昇ペースで差が大きくなるのではないか、と考える。

 

配当利回りは北陸銀行が首位

金融機関の株と言えば、高配当の銘柄が多い。各行の配当の優劣はどうだろう。株価に対し、年間の配当金が何%に当たるかを示す「配当利回り」を見てみよう(福井は21年3月期の配当が据え置かれた場合を想定)。

ほくほくFG4・0%
富山第一3・9%
北國3・1%
富山2・4%
参考値福井3・0%

PERとほとんど逆の順位になった。理屈で言えば、配当金が一定とすると、株価が安くなれば配当利回りは高く見えるし、株価が上がれば配当利回りは安く見えるので、当然と言えば当然か。

もちろん、自己資本比率や貸出金残高の伸びなど、各行を比べる指標は他にたくさんある。今回は株価に直結するような指標のみで比較してみた。

現在、銀行の普通預金金利は0・001%という、人生で2度と見ないような小さな比率である。コロナ禍で値下がりを続けた銀行株は足元で反転が確かになりつつある。下値の余地が小さいとみられることから、株価の値下がりリスクを許容できるのなら、普通預金に預ける何倍ものリターンが得られる銀行株に投資しない手はないだろう。

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