【北陸経済、マネー】能美のタケダ機械、原材料価格高騰で1四半期は赤字続く

タケダ機械(能美市)が15日発表した2021年6~8月期(第1四半期)の連結決算は、増収だったが、赤字が継続となった。赤字幅は前年同期とそれほど大きな差がなく、コロナ禍からの回復局面で出遅れている可能性がある。

売上高は前年同期比36・3%増の6億8500万円。営業損失は6600万円から5500万円へ、純損失は4300万円から3300万円へわずかに縮小した。黒字で増収増益を見込む通期予想は変更しなかった。

仕掛品が増加、売り上げ計上に遅れ?

しかし、売上高は確かに回復しているのに、なぜ赤字なのか。

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同社の決算短信によると、もともとコロナ禍で商談会の中止や客先の稼働率低下といった要因があったところに、原材料となる鋼材価格の高騰や部品納期の長期化といった要素が加わったという。

確かに売上原価の比率が高まり、粗利益率は26%から22%に悪化している。

貸借対照表を見てみると、仕掛品(製造途中のもの)の勘定は前年同期が1億7573万円であるのに対し、今回は2億4718万円となった。つまり、客先から注文を受けて作り始めたものの、納品して代金を受け取れていない、という案件が多いということだ。

もっとも、収益認識基準の変更から損失が大きく出た面もあるらしい。