ゴールドウイン中間期は大幅増益
小矢部市に本店を置くスポーツ衣料のゴールドウイン(東京)の9月中間期の連結決算は増収で、大幅な増益だった。

コロナ禍で外出が自粛され、駅ビルなどの都心部に構えている直営店での売り上げは振るわなかったが、スポーツ量販店での販売やEC(インターネット)販売が好調だった。
売上高は前年同期比21・1%増の382億円、営業利益は2・6倍の32億円、純利益は4・2倍の26億円。
ECの売上高比率は14%にまで高まった。また、棚卸資産残高は13%減っており、在庫量の適正化が進んでいる。
過去最高の売上高、経常利益、純利益を見込んでいる通期(2022年3月期)の業績予想は据え置いた。売上高は初の1000億円への到達を目指す。
TISは過去最高の通期予想を、さらに上方修正
インテック(富山市)の親会社、TIS(東京)の9月中間期の連結決算は、増収増益だった。
企業のオフィス環境はコロナ禍で大きく変わっており、DX(デジタルによる業務変革)が注目されていることもあり、IT企業が増収増益であることには驚かない。
今回の決算も着実に業績を伸ばしていた。
売上高は10・9%増の2343億円、営業利益は31・1%増の238億円、純利益は51・0%増の155億円。これに伴い、もともと過去最高を予想していた通期の業績見通しを、売上高、各利益ともさらに上方修正した。

コマニー中間期は黒字転換
間仕切り製造のコマニー(小松市)の9月中間期の連結決算は、各損益が赤字から黒字に転換した。
売上高は22・0%増の138億3200万円、営業損益は5億200万円の赤字から7800万円の黒字となった。純損益は2億7900万円の赤字から1200万円の黒字に転じた。
オフィスの多様な働き方に対応したほか、医療、福祉、学校施設向けの営業がうまくいったらしい。
増収増益の通期予想は据え置き。

エヌアイシはコロナ前の売り上げを回復
エヌアイシ・オートテック(富山市)の9月中間期の連結決算は増収増益で、売上高はコロナ前の2019年9月中間期の実績を超えた。
売上高は11・9%増36億7600万円、営業利益は26・8%増の1億3300万円、純利益は2・4倍の1億6000万円。生産機械向けのアルミ骨組みが好調だったようだ。
増収増益の通期予想は変更しない。