【北陸経済、マネー】株価上昇止まらぬ田中化学研究所/セーレン、小松マテーレも

田中化学研究所(福井市)の株価上昇が止まらない。

4日終値は3日終値より6・56%(83円)高い1349円だった

これがどんな水準かと言うと、6営業日前の10月26日終値は979円だから、数日間で37・7%(370円)高くなったということだ。

例えば100万円分の株式を保有していれば、土日を挟んで10日間ほど持っているだけで137万円になる上昇ぶりである。

では、なぜそこまで上昇が続いているのか。大きく2つの要因があったとみられる。

10月26日16時 9月中間決算の公表と同時に、赤字予想だった通期予想を、一転して黒字に修正

11月2日 ソフトバンクが全個体電池用の正極材料を開発したと発表(後で簡単に解説)

10月26日の件は当サイトでも記事化済み。

11月2日の件、ソフトバンクの資料に基づき、素人ながらに開設する。

電気自動車(EV)なんかに使われるリチウムイオン電気は、通常、可燃性の液体電解質が使われ、発火のリスクが高いと言われている。そこで液体ではなく個体で、安定性が高く、容量が大きな「全個体電池」用の材料を、ソフトバンク、住友化学、東京工業大学の先生で開発したという。

恥をしのんで言うと、筆者には、この発表の凄さをしっかりとは理解できない。

ただ、以前からEV関連の情報を調べる度に「全個体電池はまだか」のような書き込みがあふれているのは知っていた。そのため、場合によってはかなり画期的な開発案件なのだろう。

では、なぜそれが田中化学研究所に関係があるのか。それは、同社の株式の50・45%を保有する親会社こそが住友化学であり、田中化学研究所の本業こそが「二次電池用正極材料の製造販売」だからだ。

これまで、同社の株価は「後になって冷静に考えると、さすがに違うよね」みたいなウワサや思惑で乱高下してきた。しかし、今回はこれだけ確固たる材料がそろっている。脱炭素時代に差し掛かり、今度こそ本物の上昇相場かもしれない。

北電は年初来安値…

北陸三県に本社を置く企業では、4日、セーレン(福井市)が一時2401円、小松マテーレ(能美市)が一時1100円を付け、年初来高値を更新した。

一方、北陸電力は一時533円で年初来安値を更新してしまった。イギリスで開催中のCOP26でも、現状で火力発電の主力原料である石炭が脱炭素時代の悪者として挙げられており、今後の影響が懸念される。

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