【北陸経済】金沢のオフィスで空室が増加中/9月は7.1%に/CBREまとめ

不動産情報サービスのCBREの調査によると、2021年9月期の金沢のオフィス空室率は7・1%で、21年6月期(6・6%)から悪化した。コロナ禍に入って1年半、オフィス需要へのマイナス影響がじわじわと出ている。

前回の記事は下のリンクから。

空室率の悪化に伴い、想定成約賃料は21年6月期より20円低い1万930円となった。

1年前から2・6ポイント悪化

CBREの調査は延べ床面積1000坪以上のビルが対象。ここ数年間の金沢の空室率は北陸新幹線開業や景気の回復で空室が埋まった一方、大きな新規オフィスビルができなかった。

そのため、空室率は下降(改善)傾向が続いた。2020年9月期には4・5%にまで下がって過去最低を更新した。

ただ、コロナ禍ではリモートワークやオンライン商談が急速に普及し、全国的にオフィスの撤退や縮小の動きが続き、オフィス市況は悪化している。金沢でも20年12月期から一貫して空室率が悪化している。

19年12月期20年3月期20年6月期20年9月期20年12月期21年3月期21年6月期21年9月期
4・8%5・0%5・0%4・5%5・1%5・6%6・6%7・1%
CBREレポートより作成

これをグラフにしてみると、以下のような感じ。

グラフにしたら、足元で急速に悪化しているのが分かる。

さて、今後の見通しがコロナ次第であるのは確か。

ただ、金沢では現在、金沢駅西で複数の新規オフィスビル建設が進んでいる。コロナ前に計画されたもので、当初は待望の新規供給物件でさらにオフィス市況を盛り上げる要因になる可能性もあった。

しかし、市場が縮小している今となっては、供給過多の状況をさらに加速させる恐れがある。第三者的に長い目で見れば、それにより古くて競争力のなくなったビルが建て替えられ、新たなまちづくりが進むのなら望ましいことだが、単に廃墟が増えるだけななるなら……と勝手なことを考えています。