ゲンキーの小矢部物流センターは23年4月に完成へ/店がないのに拠点?

ドラッグストア「ゲンキー」を展開するGenky DrugStores(坂井市)は25日公表した決算説明資料で、小矢部市内に建設中の物流センターが2023年(来年)4月に完成するとの見通しを示した。もっとも、店舗としての「ゲンキー」は富山県内にゼロ。なぜ、センターを設けるのだろうか。

小矢部市に設ける物流センター「富山小矢部RPDC」は三井アウトレットパーク北陸小矢部の東側にある土地に建てる。延べ床面積は1万1000坪で、投資額は60億円を予定する。

「RPDC」というのは「リージョナル・プロセス・ディストリビューション・センター」のこと。そのまま訳すと、地域ごとに設置する加工機能(PC)や保管機能(DC)を備えた物流センター。ちなみに、単に物を集めて他の場所へ運び出すタイプのセンターは通過型センターと呼ばれ、TCと表現される。

Genkyは本社を置く福井、石川を中心にドラッグストア352店(21年12月20日時点)を展開している。岐阜、愛知、滋賀にも店舗があるが、実は富山県には1店もない。報道によると、今後の出店計画もないという。

それなのに、小矢部に物流センターを置くというのは、どういうことか。これは小矢部が金沢近郊、能登、岐阜のアクセスが良い位置にあることに起因するらしい。つまり、富山県内での店舗展開を見据えているというより、石川県全域や岐阜北部へのアクセスを考えて小矢部を選んだようだ。

とは言え、物流センターができれば店舗の進出も期待してしまう。

詳しく調べたわけではないが、複数のドラッグストアを利用してみると、(品質や品ぞろえの良し悪しは好みがあるので置いておいて)ゲンキーの価格の安さは際立って見える。

Genkyは現在、滋賀県内を重点エリアと定め、店舗を増やすと公言している。それが落ち着いたら、いよいよ富山にも食指が伸びるだろうか。そうなれば、選択肢が増える富山県民にとっては有り難い話だろう。

21年12月中間期は既存店売上高が増加

Genkyが25日発表した21年12月中間期の連結決算は、売上高が762億円だった。今期から収益認識に関する会計基準を適用しており、前年同期との比較はできない。

オープンから1年以内の新店を除いた「既存店」の売上高は第1四半期、第2四半期とも増収だった。

既存店の売上高は第1四半期が前年同期比3.5%増、第2四半期が2.9%増。新店を含む全社の売上高は第1四半期が13.1%増、第2四半期が10.8%増だった。

客単価、客数とも第1四半期、第2四半期を通じて増加した。

営業利益は29億円、純利益は21億円。通期予想に対する進捗率は4割程度で、予想に変更はない。

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