(1月28日公表分)北陸の上場5社、3Q決算ハイライト

28日に2021年4~12月期(第3四半期、3Q)決算を発表したのは6社。このうち、既に速報値を発表済みの今村証券(金沢市)を除く5社の決算概要は以下の通り。

田中化学、80%増収で黒字転換も、先行きに不透明感

EV向け電池関連の田中化学研究所(福井市)の連結決算は大幅な増収で、各損益が黒字転換した。

売上高営業利益純利益
3Q28,256(+79.1%)639(黒字転換)507(黒字転換)
通期43,000(+89.0%)800(黒字転換)650(黒字転換)
単位は百万円

車載用と向けが回復基調にあるためで、世界的な電池需要の伸びから製品主原料のニッケル、コバルトの国際相場が高まり、利益が大幅に増えた。ただ、決算資料によると、年末にかけて中国向けの一部顧客からの需要が急減し、今後の見通しが「困難な状況」ということで、予想は据え置いた。

最近はEVという時流に乗ったテーマで株価も急騰していた。決算自体は悪くないが、今回、先行きの不透明感を示したことで大きく値を下げる可能性があるか。

ちなみに28日午後6時時点の時間外取引ではストップ安の水準まで売られている。

大同工業は増収増益で通期予想を上方修正

チェーン製造の大同工業(加賀市)は連結決算は増収増益で、22年3月期(通期)の業績予想を上方修正した。

売上高営業利益純利益
3Q37,351(+22.7%)2,200(+173.9%)2,086(+259.9%)
通期49,000(+15.4%)2,500(+101.3%)2,100(+100.2%)

国内は新型コロナの影響で受注に落ち込みもあったが、10~12月期に二輪車用チェーンの受注が回復し、売り上げ、営業利益が前年同月を上回った。同様に、アジア、北米、南米、欧州でも売り上げ、営業利益とも前年実績を超えた。

円安の進行に伴い、前年同期に計上した為替差損5億500万円がなくなった一方、為替差益2億7300万円を計上し、利益を押し上げた。

北陸電工は資材高で通期予想を下方修正

北陸電気工事(富山市)の連結決算は増収減益で、同社は28日、資材費の高騰による影響から、通期予想を下方修正した。

売上高営業利益純利益
3Q32,807(+6.3%)1,745(▲21.6%)1,246(▲25.2%)
通期48,000(+6.9%)3,500(▲9.2%)2,600(▲18.1%)
▲はマイナス

工程管理や原価管理を徹底したものの、建設資材の高騰が利益を圧迫した。今後は建設資機材の供給制約も見込まれるらしい。

三谷産業、コロナ対応で営業利益は8割減/三谷会長が退任へ

三谷産業(金沢市)の連結決算は増収だったが、コロナ対応費用がかさみ、営業利益は前年同期比で8割超の大幅な減少となった。

売上高営業利益純利益
3Q60,434(+11.2%)191(▲84.1%)287(▲69.1%)
通期80,000(▲0.7%)1,900(▲26.0)1,600(▲29.3%)

決算資料によると、ベトナムで新型コロナの感染拡大に伴う移動制限やロックダウンがあり、その対応で一時的な費用がかさんだ。売上原価、販管費が増加し、大幅な減益要因となった。

同社は三谷忠照社長の父の充会長、前社長の饗庭達也副会長が6月の株主総会で取締役を退任し、特別参与に就くとする人事を発表した。新たに深堀俊彰執行役員、三浦秀平執行役員が取締役に就任する予定。

北國FHDは浜崎代表取締役が退任へ

北國銀行を中核事業会社とする北國フィナンシャルホールディングス(FHD、金沢市)は、3月1日付で浜崎英明代表取締役が取締役を退任する人事を決めた。

浜崎氏は北國銀行の代表取締役会長でもあるが、同日付で銀行の取締役を退任し、肩書は「会長」のみとなる。

北國FHDの連結決算は、北國銀行として上場していた前年同期と比べて減益だった。経常収益は629億7200万円、経常利益は銀行の株式等関係損益が減って3.8%減の149億1900万円、純利益は9.3%減の84億3800万円だった。

21年12月末時点の預金残高は前年同期比2076億円多い4兆1894億円、貸出金は236億円少ない2兆6059億円となっている。

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