世界3大恐竜博物館「福井県立恐竜博物館」を紹介/開館23年目、年間100万人近く来場/大人同士にもオススメ

福井県立恐竜博物館(勝山市)を、親子連れ、大人グループにかかわらず強くオススメする。

同博物館はコロナ禍前には年間100万人近くが来館し、同県を代表する観光スポットである。

「世界3大恐竜博物館」の1つに数えられる(ちなみに福井の他はカナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館、中国の自貢恐竜博物館だそうだ)が、筆者はこれまで縁がなく、開館23年目にして初めて来訪した。初来館で非常に感銘を受けたので、今回は博物館の特長を写真と共に紹介する。

同博物館は敷地面積が3万㎡、延べ床面積が1万5,000㎡で、常設展示室は4,500㎡。この常設展示室には44体の骨格、千数百の標本、復元ジオラマ、映像閲覧コーナーなどが配されている。

開館時間は午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。観覧料は未就学児と70歳以上が無料、小・中学生が260円、高・大学生が420円、大人が730円(カード決済に対応)。2022年2月時点で、入場は予約制となっている。

さて、常設展示室に入ると、いきなりティラノサウルスの動く模型が出迎えてくれる。子どもたちはこれだけで大満足だ。

骨格は一部が複製だが、見たところ、現物は国内で発掘されたものに加え、海外のものも展示され、間近で見ると迫力に圧倒される。1つ1つに丁寧な解説文が付いていて、脇にフィギュアも置いてあるので、その恐竜がどんな見た目で、どんな特徴を持つのかが分かりやすい。

年表や学術調査、発掘調査の経過も詳しく紹介されており、大人同士で来訪しても、十分に楽しめる内容になっている。実際、筆者が訪問した2022年2月の土曜日は、親子連れはもちろん、若いカップルや大学生ぐらいの男性グループもいて、満足げに館内を歩いていた。

もちろん、子どもはそうした解説に興味を示さないが、初めて来訪した筆者の長男(5歳)と長女(2歳)は空腹感も忘れて館内を何周もし、滞在時間は3時間に及んだ

メインの展示室は大きな球体状(タマゴ型)。その円周に沿うようにスロープがあり、そこを上りながら眼下を見ると、恐竜の森が広がっているようで壮観だ。

もっとも、大満足の施設にも難点を感じた。

館内は「フラッシュ撮影禁止」で、恐竜の骨格を効果的に見せる照明の配置になっているため、通路は非常に暗い。骨格を背景に記念写真を撮影しようとしても、手前の人間と奥の恐竜で明るさの差が大き過ぎ、撮りにくい。最近のスマートフォンは撮り方を自動調整してくれるが、限界はある。せめて撮影スポットぐらいは通路を明るくしてもらえると助かるのだが……。

さて、ここで、同博物館や勝山の恐竜発掘を巡る歴史を簡単に紹介する。

1982年に勝山市北谷で白亜紀のワニ類の化石が見つかったことを端緒に、1988年、福井県立博物館による予備調査が始まる。そこで小型肉食恐竜の歯が発見された。翌89年から本格的な発掘調査を実施し、96年に恐竜博物館建設準備グループが発足。2000年7月に福井県立恐竜博物館が開館した。

2017年、勝山で見つかった5種の新種の恐竜(①フクイラプトル・キタダニエンシス②フクイサウルス・テトリエンシス③フクイティタン・ニッポネンシス④コシサウルス・カツヤマ⑤フクイベナートル・パラドクサス)の化石標本と発掘現場は「勝山恐竜化石群及び産地」として、国指定天然記念物となった。

来館者数は2018年度に93万8,310人で過去最多となり、同年度中に開館以来の累計入場者数が1,000万人を超えている。福井県内の観光施設として5本の指に入る数字だ。19年度も90万人台だったが、20年度はコロナ禍で臨時休館した時期があり、35万人台に落ち込んだ。

23年夏にリニューアル/増築で体験機能を強化

同博物館は現在、2023年夏のリニューアルオープンに向け、増改築工事を進めている。

上の写真は正面入り口。増築部分は向かって右側の工事フェンスがある場所だ。

福井新聞の記事によると、増築棟は3階建てで、面積は7,092㎡。銀色の卵形ドーム「小タマゴ」や高さ9m、幅16mの大型映像を3面備える特別展示室、イベントホールなどを設ける。冬場も化石発掘や骨格組み立てを楽しめる恐竜研究体験室を整備し、体験機能を強化する。

既存棟は2,480㎡を改築し、図書室やキッズルームを新設するほか、ショップやレストランを拡大するらしい。増改築の全体事業費は93億円という。

勝山は雪深い土地なので、冬場は屋外の施設が使用できないが、屋外の施設もかなり充実しているようだ。また暖かい時期に訪問してみたい。

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