金沢大学が東芝やSOMPOホールディングスと共同でAI保健指導を開始/糖尿病性腎臓病の重症化を予防へ

金沢大学と東芝(東京)、東芝デジタルソリューションズ(川崎市)、SOMPOホールディングス(東京)は今月(2022年2月)、糖尿病性腎臓病の重症化を予防するため、AI(人工知能)が重症化リスク因子を算出する保健指導を開始した。

金沢市内の医療機関で、重症の手前に当たる「中等度」の腎機能障害を併発している糖尿病患者30人を対象に、健康診断の結果を4者が共同開発したAで解析する。

その解析結果を基に管理栄養士が保健指導を行う仕組み。

SOMPOを除く3者は2019年8月に重症化メカニズムに関する共同研究を開始したと公表した。

その後、SOMPOが加わった4者に金沢市内の医療機関、石川県栄養士会が協力し、2021年12月から実証研究を進めてきた。今回の保健指導はその実証研究の一環となる。

日本は世界2位の「透析大国」??

発表資料によると、日本は台湾に次いで世界第2位の「人工透析大国」(発表資料通りの言い回し)らしい。人工透析が多いことを半ば茶化すように「大国」と表現してしまうセンスはいかがなものかと思うが、とにかく人工透析を受ける人が多く、国内に約34万人(370人に1人の計算)いるらしい。

しかも、そのうちの4割が糖尿病性腎臓病の人工透析患者で、最大の比率を占めているという。

人工透析を受けると、QOL(クオリティー・オブ・ライフ=生きる上での満足感のようなもの)が低下する。さらに、1人当たり年間500万円の医療費がかかるほか、国全体では年間1.6兆円の公的医療費が必要なため、糖尿病性腎臓病の重症化を防ぐことには、個人レベル、国家財政レベルで利点があると主張している。

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