1月の北陸の輸入額、前年比85%増の630億円/石炭やアルミ高騰が影響

大阪税関がまとめた1月の北陸3県の貿易概況によると、輸入額は前年同月比85.2%増の630億円となった。増加の背景に経済活動の再開が根底にあるのはもちろんだが、石炭やアルミニウムの価格高騰が金額の急増に大きく寄与した。

輸入額が前年同月の実績を上回るのは12カ月連続。金額は4カ月連続で前月を上回り続けている。

石炭の輸入額は前年同月の約3倍に高まり、輸入額全体(630億円)の4分の1ほどに当たる153億円だった。アルミニウム・アルミ合金の輸入額は2.7倍の141億円。この2品目だけで、全体の半分近くの金額を占めるに至った。

輸入額は26.3%増の340億円。自動車が2.2倍の31億円、繊維機械が4.2倍の15億円だった。

この結果、289億円の輸入超過で、輸入額が輸出額を上回るのは7カ月連続となった。

石炭は最高値を更新

石炭やアルミニウムがどれだけ高騰しているか。ウェブサイト「世界経済のネタ帳」によると、石炭価格の推移は下のグラフのように推移している(上のグラフが月次、下のグラフが年次)。

現在の石炭価格の水準は過去40年スパンで見ると最高値を更新しており、特に20年秋から急騰したことが分かる。

大阪税関の統計は1月時点の話だが、足元では世界の輸出量の2割近くを占めるロシアがウクライナに侵攻し、そのロシアからの石炭供給が停滞するとの懸念から、価格はさらに高騰している。

同様に、アルミニウムの価格推移は下のグラフの通り。

石炭ほど極端な急上昇ぶりではなく、長期的には上げ下げを繰り返しながら右肩上がりに高くなっていることが分かる。

発電の燃料価格も急騰/北陸電力

北陸電力のホームページによると、燃料費の上下を電気料金に反映させる「燃料費調整制度」では、22年4月検針分の電気料金の平均燃料価格は1㎘当たり3万7,900円だった。

そう言われても、高いのか低いのか分かりにくい。

この制度下では、2万1,900円を超えると電気料金をプラス(値上げ)方向に調整、割り込むとマイナス(値下げ)方向に調整する。その仕組みから考えると、現在の燃料価格の水準は、大きくプラス方向に振れている。

そして、例えば21年4月検針分の平均燃料価格1万6,000円と比べると、たった1年間で2倍を超える価格になっている。北電は現在、原子力発電所が再稼働できないことから石炭火力発電に頼らざるを得ず、収益面で大きくマイナスに作用している。1月には今期(22年3月期)の連結純損益予想を、30億円の黒字から30億円の赤字に下方修正した。

実は、この制度では現在の燃料価格が3~5カ月遅れて電気料金に反映される。つまり、ウクライナ情勢が悪化・長期化し、円安が進行している現在の燃料調達価格は、今夏の電気料金に反映される。そう考えると、調整済みの電気料金も、しばらくは高止まりの状況が続きそうだ。

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