大阪税関がまとめた、1月の北陸3県の貿易概況によると、輸出額、輸入額とも前年同月から増加した。特に原材料高を反映した輸入額は前年同月比85.2%増と大きく伸びている。

輸入額は630億円で、12カ月連続で前年同月の実績を上回った。とりわけ石炭、アルミニウムの伸びが目立ち、石炭は約3倍の153億円、アルミ・アルミ合金は2.7倍の141億円だった。
相手国別では石炭など鉱物産地のオーストラリアが全体の21.3%に当たる134億円を占めて1位となっている。これは珍しいことで、石炭価格の高騰などがオーストラリアを首位に押し上げたとみられる。
ここに、直近5年分の輸入相手国を掲載する(カッコ内は構成比、オーストラリアは「豪州」と表記)。
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
1位 | 中国(21%) | 中国(20%) | 中国(21%) | 中国(22%) | 中国(19%) |
2位 | ロシア(11%) | 韓国(10%) | 韓国(11%) | ロシア(10%) | 豪州(11%) |
3位 | 豪州(10%) | ロシア(10%) | ロシア(9%) | 韓国(10%) | ロシア(11%) |
4位 | 韓国(9%) | 豪州(9%) | マレーシア(8%) | マレーシア(8%) | マレーシア(8%) |
5位 | インドネシア(9%) | アメリカ(7%) | 豪州(8%) | 豪州(8%) | 韓国(8%) |
見ての通り、近年はトップ5に入るものの、常に2割ほどを占める中国との差は大きかった。ところが、この1月はオーストラリアの21.3%の134億円に対し、中国は14.3%の90億円だった。
輸入は11カ月連続で前年超え
輸出額は26.3%増の340億円。11カ月連続で前年同月の実績を超えた。自動車が2.2倍の31億円、繊維機械が4.2倍の15億円だった。
その結果、289億円の輸入超過となった。輸入額が輸出額を上回るのは7カ月連続となる。