【北陸経済、コラム・雑記】作業服店「K&K白山店」がオープン!今やユニホーム販売店は一般人も楽しめる場所に!

作業服販売店が人気を集めている。従来は「いかにもガテン系向け」の雰囲気だったが、最近は一般向け商品も充実。一方、DIYやコロナ禍の園芸人気の高まりから、これまで縁のなかった人が足を向ける機会が増えた。市場規模は年々大きくなっている。

そんな中、作業服店を展開するK&Kは10月8日、白山市徳丸町に「K&K白山店」をオープンさせた。

正直、筆者が作業服店に入るのは5年ほどぶり。半ば冷やかしで訪れてみたが、行って正解だった。

オープニングセール中ということもあり、店内は大盛況。入口近くでは「ウインドブレーカー300円」などの超特価商品が目を引く。

タイヤ交換や庭仕事で使えそうな「つなぎ」が、なんと500円!型落ち品のようだが、つなぎに最新商品であることは求めないだろう。カーキを購入した。

店舗の奥に進むと、ジーンズやカーゴパンツが増え、北陸で言う「JACK」「MATSUYA」のような雰囲気に。

棚に並ぶ商品の感じは、それら2店と変わらない。違うのは耐久性や保温性、防風性などの機能性を強くアピールした製品が多いことだ。

 

店自体はそれほど大きくない。

一般的なコンビニの2倍ほどか。だが、品ぞろえは豊富。例えば「滑り止め機能の付いた手袋」なら軍手からゴム製、革製まで含めて並んでいる。

長靴やエプロンもたくさんある。鮮魚店の人が着るような、つなぎのようなゴム製のエプロンも置いてあり、若い男性が試着していた。

脇には事務作業の女性が着るような服も。「ユニホーム」という言葉の幅広さを実感した。

ワークマンPlusはもはやアパレル店

このユニホーム分野の大手企業がワークマンだ。全国に3ブランドの924店(21年9月末時点)を展開し、2022年3月期の売上高予想は1144億円、純利益予想は181億円のジャスダック上場企業である。

K&Kに立ち寄った余勢をかい、2019年6月にできた「ワークマンPlus白山店」へ初めて入ってみた。

ここは従来の「作業服店」ではなく「機能性のアパレル専門店」といった具合で、K&Kや従来型のワークマンを、よりファッション専門店に近づけている。

特に近年の普段着にアウトドアテイストを取り込むような流れの中で言うと、ちょうど普段着にも作業用にも使えそうなデザインが多い。

もちろん、機能性にもこだわり、何より価格が安い。

「えっ、このアウターが2900円?」というような驚きの連続だった。イメージで言うと、類似の商品がユニクロなら4900円ぐらいか(それでも安いけど)。それこそ「ザ・ノース・フェイス」のタグがついたら3万円ぐらいで売られそうなアウターが5000円ほどで置いてある。

市場規模は右肩上がり

民間シンクタンクが19年に発表した調査によると、21年度の国内ユニホーム市場は5396億円で、その当時で確報として出せた18年度と比べて2・7%増と予測されていた。

特筆すべきは、市場が緩やかに伸び続けると予測されていたことだ。コロナ禍ではホームセンターの売上も好調だ。その辺りから推察すると、ユニホーム市場も19年時の予測より上振れしているとみられる。

「1000店の壁」超えられるか

ところで、気になるのはワークマンの店舗数だ。国内アパレルには「1000店の壁」という言葉があるらしい。

例えばユニクロは今や主要都市に必ず店舗があるが、実は国内に811店(21年5月末時点)で、現在のワークマンより少ない。例えば、イオンモール高岡の増床に伴ってユニクロが新規で入り、高岡市内に既存の路面店を含めて2店体制となったが、その路面店は今秋に閉店することが決まった。

特定の地域に店が増えると、自社競合を起こす。人口50万人弱の金沢は3店、かほくから白山までの70万人商圏に拡大すると6店である。

人口18万人ほどの高岡の例を踏まえても、ビジネス的に15万~20万人に1店ぐらいが限界なのだろう。そこで、ユニクロを展開するファーストリテイリングは、これを補う形で、GUという別業態の店を増やし、国内でのシェアを拡げようとしているように見える。

この点、ワークマンは924店のうち、従来型の「ワークマン」は588店で、3割強に当たる329店が「Plus」となっている。さらに「#ワークマン女子」という店も7店ある。

つまり、自社競合を避けるためにブランドやコンセプトの違う店を展開し、商品群もオシャレなアウトドア系アパレルにまで広げ、店舗網を拡大しているとみられる。

北陸で言うと、従来店の「ワークマン」は14店、「Plus」は7店。今回初めてPlusを訪れた印象からすると、Plusは少なくとも従来店ワークマンと同数程度まで出店できる伸びしろがあると感じた。

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