8カ月連続の貿易赤字/2月の北陸の輸出入額/ロシアへの経済制裁の影響は?

大阪税関がまとめた2月の北陸3県貿易概況によると、輸入総額が輸出総額を84億円上回り、8カ月連続の貿易赤字となった。石炭価格の上昇などが輸出額を押し上げた。

輸出総額は前年同月比47.8%増の463億円で、12カ月連続で前年同月の実績を上回った。増加が著しかったのは繊維機械(9.6倍の48億円)、自動車(2.5倍の56億円)。

輸入総額は42.7%増の547億円で、前年同月の実績を13カ月続けて超えた。石炭が2.3倍の143億円、織物用糸・コルク製品が76.9%増の33億円で大きく伸びた。

差し引きでの貿易赤字は2021年7月から続いている。

ロシアは第3位の貿易相手国/21年

足元ではロシアによるウクライナ侵攻に伴い、世界各国がロシアへの経済制裁に動いている。個人的には、戦禍の期間よりも経済制裁の期間が長く続くとみている。

それでは、北陸3県にとって、ロシアはどんな存在か。2月の輸出入額を国・地域別に見ると、輸出が74億円で中国に次いで第2位の相手国。構成比は16.0%となる。輸入は53億円で第5位(構成比9.7%)だった。

21年の1年間で見ると、輸出は全体の12.4%を占める574億円。輸入は11.5%に当たる606億円。いずれも貿易相手国としては第3位だった(ちなみに、ともに1位は中国)。構成比からすれば、少なくとも一定の打撃はある。

21年の北陸からの輸出額1位は自動車で、446億円のうち438億円は富山県から。これは伏木富山港からロシア向けに送り出される中古車が大半だろう。つまり自動車以外はそれほど大きなボリュームではなく、影響は限定的か。

輸入面では石炭への影響が大きそうだ。例えば、北陸電力は火力発電に使う石炭の約2割をロシア産に頼ってきた。石炭価格が既に高騰しているのとは別に、経済制裁によってさらに需給が悪化するかも知れず、北電は調達の代替ルートを検討している。北陸にとっては経済的な面よりも、エネルギー供給面の不安が大きくなってくる可能性もある。

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