北電が通期利益予想を下方修正/燃料費の高騰で4期ぶり最終赤字に転落へ

北陸電力は31日、2022年3月期(通期)の連結利益予想を下方修正し、純損益が18年3月期以来4期ぶりの赤字になる見通しを発表した。火力発電の燃料となる石炭などの価格が高騰している影響で、利益が大幅に減るため。

修正前後の予想は下の表の通りで、経常利益はゼロ、純損益は30億円の黒字予想が一転、30億円の赤字予想に変更した。

2022年3月期営業収益営業利益経常利益純損益
修正後の予想600,0003,0000▲3,000
これまでの予想580,00010,0005,0003,000
単位は百万円

総販売電力量の見込みは従来の340億kWhから355億kWhに引き上げた。修正後の総販売電力量は前期実績比で9%増となる。想定為替レートは1ドル=110円から112円に見直した。

後述の2021年4~12月期(3Q、第3四半期)の連結決算では、石炭価格の高騰などが経常利益を270億円引き下げている。円安と燃料価格の世界的な高騰のダブルパンチで、収益が悪化したようだ。

年15円の配当は据え置く。

21年4~12月期の連結決算は、減収で、各損益は赤字化した。

営業収益営業損益純損益
3Q実績420,802(▲6.1)▲3,929( – )▲6,078( – )
通期予想600,000(▲6.2)3,000(▲83.2)▲3,000( – )
単位は百万円。カッコ内は前年同期比の増減率。▲はマイナス

世界的な「脱炭素」の流れは石油や石炭の価格上昇を誘発しているとされ、今後も価格は高止まりするとみられる。北電は21年6月に社長が交代したばかりだが、視界不良の厳しい船出となっている。

志賀原発2号機は工事完了時期を見直し

安全性向上のための各種工事を進めている志賀原発2号機について、北電は「21年度内に」としていた工事完了時期を見直し、めどがたち次第あらためて伝えると変更した。

再稼働に向けた審査の進捗に鑑み、今後、追加の工事が出てくる可能性もあるため。

全体で1,000億円台後半を見込む2号機の安全対策費に変更はない。

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