連載【加賀屋、あわら温泉へ】㊤ 創業140年の老舗「つるや」を承継/北陸新幹線の延伸見据え進出か

旅館経営の加賀屋(七尾市)は10日、あわら温泉(あわら市)の老舗旅館「つるや」を取得した。後継者不在に悩む つるやの要請に応えて承継を決めた。2023年度末に控えた北陸新幹線敦賀開業を見据え、延伸地域での宿泊需要の伸びを吸収する狙いもあるとみられる。(国分紀芳)

あわら温泉の「つるや」=あわら市

加賀屋グループが県外で旅館の運営に乗り出すのは、国内では初めてとなる。

つるやは1884(明治17)年の創業。ホームページによると、客室は和室が20室(定員は計120人)あり、客室ごとに造りが異なるこだわりぶり。食事処、130畳の宴会場、2つの大浴場、プライベートバー、カラオケルームなどを備える。駐車場は40台分ある。

加賀屋によると、数年前から、後継者がいないことが課題となっていた つるや側から、加賀屋へ事業承継の打診が入っていた。今回、加賀屋は従業員をそのまま雇用を継続する一方、つるやの社長には、加賀屋の小田與之彦社長が就任した。取得額は非公表。

加賀屋のホームページによると、同社は1906(明治39)年創業で、12室の旅館から事業を始めた。81(昭和56)年には「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で初めての総合1位に輝いた(以降、2015年まで36年連続で総合1位)。

七尾市和倉温泉の加賀屋。こうして見ると、駐車場には高級車がたくさん並んでいる

現在は「加賀屋」「あえの風」「虹と海」などの旅館を経営するほか、食品加工業やレストラン、宿泊コンサルティング業、洋菓子店なども手掛ける。グループの従業員数は800人となっている。

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さて、なぜ金沢市在住の筆者が、首尾よく つるやの写真を持っているのか。

実はゴールデンウイーク期間中、家族で福井県立恐竜博物館へ出掛る道中、新幹線延伸を控えた あわら温泉に立ち寄ったところ、大型連休中なのに営業していない つるやを発見。ホームページは閉鎖されていないことから写真を撮影しておいたわけだ。

㊥に続く

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